お疲れ様でした

ここ数年、ちょっと気になっていることがあります。授業が終わった直後、学生が教室から出て行く時に、みなそれぞれに「さようなら」とか「また来週」などと言って出て行きます。でも、最近、ときどき、「お疲れ様でした」と言われることがあるんです。ちょっとばかりの違和感があります。


私の認識だと、「お疲れ様でした」は、一緒に仕事をした者同士がお互いに、あるいは、一生懸命仕事をしてくれた人に対してその労をねぎらうためにかける言葉だと思っていました。なので、会社で仕事を終えて帰る人に向かって使うのはごく自然なことだと思います。


では、何か教えてもらった後の挨拶はどうでしょうか。例えば、ピアノ、お花、ソシアルダンスなを習っていて、そのレッスンが終わったときにその会場から帰る時の挨拶はどうかと考えると、自分が知らないことを教えてくれた方への感謝の気持ちをこめて「ありがとうございました」といってその会場から出ていくのが普通なのではないかと思います。


学校の授業は、どちらになるのか、、、私は後者だと思っていました。実際、私も今までいろいろなものを習った経験がありますが、その際には「ありがとうございました」と言っていました。それが普通だと思っていました。


でも最近の学生にとっては、前者なのかもしれません。あるいは、他の日本人がそのように使っているのを観察していて、「ああ、このように使うのか」と思ったのかもしれません。とすると、最近の日本人の人の考え方が変わった、ということなのかもしれません。


「お疲れ様でした」と言われて違和感を感じた私は、古い人間になってしまったのでしょうか。。。。