要約をする

芥川賞を受賞した羽田圭介さんの対談を見ました。子供の頃から本を読む習慣がついていたそうで、高校生の時に、10代だった綿矢りささんの芥川賞受賞に触発され、作家への道に邁進したそうです。


彼のトレーニングとは、いろんな文章、作品の要約をすることだそうです。要約をするためには内容全体を把握し、さらに、自分のことばで内容を整理することになるので、ことばのトレーニングになるのだとか。


おぉ。すばらしい。私たちが日本語教材として作成した、聴解教材にもかかわらず要約をする、というコンセプトは、間違ってはいなかったのだ、と安心しました。聞いたものや読んだものを要約するとき、得られた情報を整理整頓し、流れにそって再構築し、いらない言葉をそぎ落とす作業をしなくてはいけません。そこのところが、羽田さんのおっしゃるとおり、本当に言葉のトレーニングになると思っています。


ひとにばっかり要約を課してしまって、自分はここのところ読書の習慣がとんとなくなっていることに気がつきました。時間をみつけて、スクラップアンドビルドから読んでみようと思います。