留学生の川柳

日本語初級クラスで、中間試験のあとのひとやすみに、川柳作りをしました。まず、音の数え方の復習をします。長音も一つの音(「スキー」は3つ)、發音も一つの音(「しんぶん」は4つ)、促音も一つの音(「きって」は3つ)、拗音も一つの音(「きょう」は2つ)。聴音や促音を数えるのは留学生にとっては難しいことです。それをおさらいしてから、自分の持っている写真の中から一つ選んで、それにに合わせて、5-7-5の音で人間の気持ちや社会についての感想などを表しましょう。と進めていきます。

 

いつもですと、5音や7音におさめるために適切な動詞や形容詞を見つけるのが難しいので、あきらめかける学生もおり、こちらが手伝ってあげなくてはいけないのが普通なのですが、今期の学生は、結構自分で考えて、ひねりだすことができる学生が多く、びっくりしました。

 

学生の作った川柳をご披露

   1)芦ノ湖の 二月の富士を なつかしむ

     (二月に芦ノ湖へ行って富士山の写真を撮ったけど、今は6月で、ああ

      もう随分時間が過ぎてしまった。時のたつのは早いな、という意味だ

      そうです)

   2)桜より 満開笑顔 また見たい

     (ボーイフレンドと花見にいった時、ボートに乗って、その時の彼の笑

      顔がとてもすてきで、もっと見たい、という心境だそうです)

   3)この気持ち 僕は萌えてる しあわせだ

     (あるアイドルグループに熱中している彼のすなおな気持ちです)

 

いろいろ頭を使ってひねりだした傑作もあり、微笑ましくなりました。